今シーズン ブンデスリーガのマインツからイングランドプレミアリーグのレスター・シティFCに移籍した岡崎選手。香川選手が上手く監督に使ってもらえなくてマンチェスターユナイテッドで失敗しているだけに、日本選手にはイングランドのサッカーは合わないんじゃないかと心配する声も多かったようです。
まぁ、マンUのような強豪と言われるチームじゃないし、昨シーズンは下のリーグに落ちそうだったし、岡崎でも出番はあるかも・・・と心配半分期待半分で見守っていました。
神戸っ子の私としては、滝二出身の岡崎選手には力が入ります。
シーズンが始まる直前に、同僚というかおなじFWの選手が食事に行った場所で日本人だか黄色人種だかに差別発言をしてペナルティを受けたのを聞いて、こんなところでやっていけるんだろうか?とも心配しました。
ところが蓋を開けてみると、その相方とはいいコンビで、開幕早々アシストやらゴールやらでピッチで2人が抱き合っている映像が世界中に流れました。(日本ではあまり取り上げられませんでしたが)
岡崎選手は自らのプレーで相方の差別発言を封じるだけでなく、相方の立場も良いものにしていったようです。
得点こそ5点ですが、FWの仕事は得点だけではありません。岡崎選手の動きに相手ディフェンスが混乱させられてその隙に味方が得点するのもFWの大きな仕事です。
3月15日のリーグ戦で岡崎選手はホームでの初ゴールを華麗なオーバーヘッドで決めました。どちらかというと泥臭いと言われる彼には珍しいゴールかもしれませんが、どんな状況でもゴールマウスを狙っている岡崎選手らしいとも思います。
そしてレスターは残り8試合の時点で首位に立っていますし、相方のFWはプレミアリーグの得点王の位置にいます。レスターがこのまま優勝すればチーム初、岡崎選手のゴールの瞬間は地震のないレスターでマグニチュード0・3の揺れが観測されたそうです。
日本のマスコミは得点した選手ばかりを見る傾向がありますが、さすがにイギリスはサッカー先進国で、岡崎選手の評価は得点しなくてもいつも高いのですが、この華麗なオーバーヘッドばかりはべた褒めで
「試合は忘れ去られても、記憶に残るゴール」だそうです。
ちなみにレスターのゴールキーパーは、1990年代に世界最高のゴールキーパーといわれたデンマークのピーター・シュマイケルの息子さん。ちょっとお父さんに似ています。